令和5年4月4日の記者会見
市長の記者会見
幹事社:読売、AKT
市長
令和5年度が始まりました。
今年度もどうぞよろしくお願いいたします。
4期目の折り返しでもある今年度は、新型コロナウイルス感染症への対応と社会経済活動の両立を図りながら、私が掲げた公約の実現に向け、取組の成果がより見える年にしたいと考えております。
その主な取組について、3点お話しいたします。
1点目は、新型コロナウイルス感染症対策についてであります。
新型コロナウイルス感染症については、マスクの着用が個人の判断に委ねられ、来月8日(月曜日)からは5類感染症への移行が決まるなど、ようやく一つの大きな区切りを迎えようとしています。
現在本市では、県や医師会等と連携しながら、5類移行後の医療提供体制などについて必要な準備を進めているところであります。
また、ワクチン接種については、国が今年度も引き続き無料で行うことを決定したところであり、本市では、5月13日(土曜日)から、高齢者など重症化リスクの高い方と医療従事者を対象に接種を開始する予定としております。9月からは、5歳以上の全世代の方が接種対象となりますので、希望する方は、接種券が届きましたら早めの接種をお願いいたします。
2点目は、外旭川地区のまちづくりについてであります。
外旭川地区のまちづくりについては、昨年度策定したまちづくり基本構想を踏まえ、今年度はAI・ICTの活用や起業支援、ゼロカーボンなど、まちづくりの目的を実現するための7つの取組のほか、卸売市場、新スタジアムおよび民間施設の一体的な整備手法などの具体について、本市の考え方を示した基本計画を、年度末を目途に策定してまいります。
策定に当たっては、昨年度に引き続き、まちづくり懇話会を設置することとしており、現在、7つの取組に対して、専門的な視点から意見や助言をいただく体制等について検討を進めているところであります。また、若者による意見やアイデアなどを直接聴く機会を設けるため、ワークショップの開催などを検討しており、そうした声をモデル地区の取組に活かしてまいりたいと考えております。
3点目は、新エネルギー産業の推進についてであります。
今年1月に秋田港において洋上風力発電の商業運転が開始されるなど、現在本市では、官民を挙げて、再生可能エネルギーに関連した地方創生の機運が高まっております。こうした流れをしっかりと捉え、地域経済の活性化につなげていくことが重要であると考えており、本市のエネルギー産業の活性化を強力に推進するため、今年度新たに「新エネルギー産業推進室」を設置するとともに、同推進室の統括および関係機関等との調整役として、「新エネルギー産業推進担当部長」を配置いたしました。
同推進室では、今後、産学官の各分野からの参画を得て、「仮称・秋田市再生可能エネルギー推進検討委員会」を設置し、委員から様々な意見をいただきながら、本市における新エネルギー産業推進の方向性などについて協議を進めたいと考えております。
また、クリーンエネルギーを必要とする企業やデータセンター事業者等の誘致、事業所用太陽光パネル・ペレットストーブ等の導入促進にも取り組んでまいります。
さらに、「秋田県男鹿市、潟上市及び秋田市沖」の洋上風力発電事業については、今年度中に事業者が決定される見込みであり、今後、本市が構成員として参画する法定協議会において、事業者が提案する地域貢献策等の着実な実施に向けた必要な協議や助言を行うこととしております。引き続き、全国に先駆けて進む洋上風力発電のトップランナーとして、地域経済の活性化や雇用の創出に向け全力で取り組んでまいります。
このほか、国が約2.2兆円規模の物価高対策を閣議決定したことを受け、現在本市では、低所得者世帯への支援や、自治体が地域の実情に応じて使える「地方創生臨時交付金」に基づく事業等を検討しているところであり、関連予算の提案については、時機を逸することなく適切に対応したいと考えております。
また、本市では、「子ども福祉医療費給付事業」を8月から拡充し、中学生の所得制限を緩和するとともに、高校生を新たに対象に加えることとしており、今後も、国が進めている「次元の異なる少子化対策」の議論も注視しつつ、子どもを生み育てやすい社会づくりの推進に向け、取り組んでまいります。
次に、報告事項を2点お話しいたします。
1点目は、4月1日付けの人事異動についてであります。
3月23日(木曜日)に発令を行ったこのたびの人事異動では、市政運営の全ての業務について着実な遂行を図るため、適材適所の職員配置に努めるとともに、女性管理職として、次長級2人、課長級7人を新たに登用いたしました。その結果、課長級以上の女性職員は、昨年度から1.3ポイント増の18.2%と過去最高を更新したところであり、2026年度までに女性管理職の割合を20%とする本市の目標に向け、今後も女性職員の登用を進めてまいります。
最後に、大森山動物園開園50周年記念事業についてであります。
1973年9月1日に開園した大森山動物園は、今年で開園50周年を迎えます。これまでの来園者は1,200万人を越え、県内外から多くのお客様が訪れる本市の代表的な観光施設に成長しました。
本市ではこの記念すべき年を祝い、「ありがとう50年~つながり、ともに未来へ~」をテーマに、動物園主催のイベントのほか、民間事業者とコラボした記念商品の販売や、遊園地アニパの新しい観覧車のお披露目セレモニーなど、様々な関連イベントを予定しております。また、9月2日(土曜日)、3日(日曜日)には記念式典などを開催し、皆さまとともに50周年をお祝いしたいと考えており、今後、イベント内容の詳細について、広報あきたや大森山動物園ホームページ等でお知らせしてまいります。
私からは、以上であります。
読売
外旭川のまちづくりについて伺います。3月末で基本構想が策定されましたし、2月の議会では基本計画の策定に向けた予算も認められました。認められたことについて、市長の所感をお伺いできればと思います。
市長
まずは、私の公約でもありました外旭川のまちづくりについて、いろいろな意見をいただきましたし、たたき台としてイオンとパートナー協定を結んで、その構想のたたき台を出したと。それについていろいろ意見をいただきました。そういった中で具体的なことをこれから基本計画の中で詰めていきますので、一歩前進はしたなと思っています。今年度中にはそれを成案にして、さらに実現に向けた工事着工等々を進めていきたいと思います。
読売
今年度中に計画を定めて工事着工に向けて進みたいということですけれども、秋田市の人口が年内には30万人を切るという見通しで、都市計画道路が一部廃止される方針も示されたり、あとは市有施設の保有量の削減といった議論も進めなければいけないということで、コンパクトシティの形成に向けて進んでいるという印象を受けるんですけれども、そことのギャップについて市長はどうお考えになりますか。
市長
何度も議論になっていますけれども、コンパクトシティは基本的には維持していきます。ですから、市街地をどこもかしこも広げていくということではないです。そういった中で、総合計画を議論して決議していただきましたけれども、この少子高齢化社会を乗り切るためにも民間と協力しながらAI、ICTを使って、様々な課題を乗り切っていくというモデル地区としてそこを開発し、また整備をし、それを全市につなげていくということで、既に総合計画で議論いただいて承認をいただきました。その中での地域推進計画でも外旭川については、そのようなまちづくりをしていくということでありますので、それは一定の理解はいただいていると思っています。
読売
一定の理解というのは誰からでしょうか。
市長
ですから、疑問に思う人もいるけれども、その他にもきちんと理解をしていただいていると思っているということで、その総合計画等々をぜひ参考にしていただきたいなと思います。
AKT
外旭川地区のまちづくり構想に組み込まれている新スタジアムについて、質問させていただきます。先月策定された基本構想では、概算整備費が143億円ほどとされていましたけれども、昨日の知事会見で知事が80億円規模を想定しているとお話されていました。加えて、物価高の影響もあって300億円くらいになるのではというお話もあったんですが、市長としてはどれくらいの整備費がちょうどいいなと考えられていますか。
市長
具体的な金額はまだ置いておいても、まずいずれにしても当初、協議会の中で、たとえばほかの用途、サッカーだけではなくて他用途に使えるような、そういった多目的な用途の開閉式の屋根を掛けたスタジアムも必要じゃないかと。一方で、そうなると相当のコストも掛かるでしょうから、コストのことも考えて設置しなきゃいけないと。また、あるいはその構想を練らなければいけないという意見をいただいているんですよ。そういった中でこれから、現実、スタジアムを造るにあたって少なくとも知事の考え方ですと、金沢くらいと。ということは、金沢はJ2に適合したスタジアムなんですね。ですから最低でもそれぐらいは県としても造りたいなと、あるいは造っていくための努力をし、議会の承認がなければできませんので、そういった腹積もりは知事はなされているのかなと。物価も上がるので100億ということで、それを考えると多分ブラウブリッツさんなんかは、金沢規模のものができるのかという期待感は持っているだろうと思います。ただ財源の問題については、これからどういう機能を持たせるのかというと、財源も一方で考えなきゃいけないときには、たとえば市の出す部分、県の出す部分、その他にもやっぱり民間からのご寄附、あるいはふるさと納税の企業版を使うとか、それから国の補助等々、そういったものを規模と同時に使える財源を見つけ出しながら、そして我々の財源、秋田市も県も潤沢でありませんので、そういった折り合いを付けていくというのは今後この基本計画の中でやっていくべき仕事だろうと思っています。
AKT
知事は80億円くらいと明確な数字を出されていましたけれど。
市長
80億だけれども物価高騰を考えると100億ぐらいまではなるでしょう。私とも意見交換をしていましたし、私のスプリングパーティでも皆さんいる中で、80億、金沢規模で物価高騰で100億くらいと皆さんの前でお話していましたので、知事の腹積もりとしてはそれくらいの規模なんだろうなと思います。ただ、どれくらい県と市であるいは民間で、民間主導のものですから、どれくらいの割合で負担を出していけるのか。我々の負担が同じであって、なおかつ民間からの寄附とか様々なふるさと納税を使ったものとか企業版のそういう寄附、こういったものを考え合わせた上でやはり都合を詰めていくというのが、ひとつのJリーグの基準に合わせた中での今後の検討になっていくだろうと思います。
AKT
はっきりこれくらいがちょうどいいなというのはまだでしょうか。
市長
まだそこまでは全然いっていません。
朝日
外旭川について、市場の土地以外は農用地区域ということで県の金融事業の受益農地ということで、現時点の想定どおり事業を行いますと、数千万単位で県に国への補助金の返還義務が生じると、これについてこれまで議会にもまちづくり懇話会でも明らかにしていない、ホームページ等を見ても載っていないということで、この点について、やはり議論の早い段階で市民あるいは県民に知らせておくべきではなかったかということについて、市長のお考えをお聞きしたいです。
市長
今の構想段階では面積も決まりません。この構想自体が果たして認可されるかも分からない。こういった中では、何も決まっていませんので知らしめようがないということ。それから確か去年の4月、総務委員会においては、委員からこういう形の中で国あるいは県に対する補助金の返還といった事例もあるのではないだろうかという質問も確か出されている中で、それは県、国と今後協議しながら、そういう可能性はないとは言っていませんので、その可能性はあるということも含めてお知らせしていると理解しています。
朝日
県に補助金の返還義務が発生するということは、県民に税金の負担が生じるわけでありますけれども、まだ何も決まっていない、面積も決まっていない、認可されていないということで明らかにしていなかったと。それは問題ないというお考えでしょうか。
市長
そうです。
朝日
今後、今年度中に基本計画を作る中で、ある程度決まってきたら明らかにして議論の俎上に載せるのかと思いますけれども、その時点で県民の理解が得られるかどうか、何でもっと早く重要なことを言ってくれなかったんだというような疑問も県民の中から出てくるのかと思います。そこら辺で、今後明らかにするということで県民の理解が得られるかどうかというところについて、市長のお考えをお願いします。
市長
まだ何も決まっていませんので、いずれそういう状況になったときにも、たとえば受益の面積があるわけですよね。それを取り除くことによって、逆に受益を受ける人たちもいらっしゃるわけですよ。たとえばそれが市であったり、県あるいは民間であったり。この中で返還金がもし生じたとしたら、それをどういう形で分担して補助金として払っていくのかという議論にもなりますので、その辺もやはり決まっていかないと、はっきりした時点でそれは議論になっていくと思います。基本的に、たとえば民間が開発する部分であれば、民間が県に対して返還するかもしれません、分かりません。そんな議論も、これからどんどん基本計画を作る中で、議論されていく、ただそれにスタジアム等々になれば公共性が入ってくるという議論もあって、行政も負担してくださいという話になるかもしれません。あと減価償却の問題なんかも出て、査定される部分も出てくるだろうし、やっぱりその辺は具体的にならないと、我々としては市民の皆さんにこうなるという方向も出せないだろうと思いますし、そのときに議論していきたいなと。そしてまた、そうなったときに理解をいただけるようにしていきたいなと思います。
ABS
新スタジアムに関して、基本構想の中で当然注釈付きではあったんですけれども、143億円の想定ということで示されました。知事がおっしゃるような額から少し超えているような状況なんですけれども、143億円という額に関しては市長どのように評価されたんですか。
市長
そうですね、現実にあの時点で多分相当上がっていると思いますよ、金額も。143億円以上になっているのではないのかなと思いますし、屋根のないスタジアムの金額も出ていますけれども、そういったものもやはり精査していくことが、今後の課題だろうと思っています。
ABS
スタジアムに関連して、県の方に何らかの負担を求めるというか、県に負担していただくということになると、おっしゃるとおり公共性ということで機能として設ける必要があると思うんですけれども、たとえば秋田市以外の県民の方々が必要とするようなスタジアムを造るとした場合、どういうことに重点を置くかというような何かビジョンはありますか。
市長
そうですね、まずは知事と私との共同の選挙公約でした。そういった中で、また県民の皆さんから署名運動があって大勢の皆さんの要望も我々を動かしたというのも事実です。それからまた県も市もやっぱりスポーツを通して元気をつくっていく、あるいはにぎわいを創出していく、若者に魅力あるまちをつくっていく、こういういろいろな政策の中での1つの方向性としてそれを実現できるスタジアムを造ろうということが大前提なので、市が造る、県が造るということではなくて、我々が主導というわけではないんですよ。県市連携のもとに、それからこれは可能かどうか分かりませんけれども、ホームタウンの自治体もありますから、こういったところとの連携も模索はしたいと思います。それが金銭的に出せるか出せないかもあるでしょうけれども、いずれそういう流れの中でやはり整備していくということが私と知事の目標でありましたし、知事の認識としては財源、県も市も厳しい中で、当面はJ2の規格に合ったものを造っていきながら、ブラウブリッツのライセンスの取り消しにならないような、そんな思いを込めてぜひ実現していきたいなと思っております。
ABS
今お話があったホームタウン自治体というのは、たとえば潟上市さんということですか。
市長
潟上市、由利本荘市、にかほ市。
ABS
そうした自治体さんにも何らかの財政面での負担を求めるということですか。
市長
そこはまだ。考えていく・・・、というくらいの中で、それはまだ現実、求めるかどうかというのはまた別です。スタジアムの建設自体に対して求めていくというだけではなくて、いろいろな形の中でこれからブラウブリッツさんを盛り上げる為のその運営費までいかないにしても、なんらかの盛り上げるイベントの経費だとか、そういった連携する部分は出てくるのではないだろうかなと思います。その辺も含めて、関連費用と言いますかね。
ABS
西武秋田店について、少し交渉がややこしくなっているといいますか時間がかかっているようなんですけれども、最新の何か西武側との交渉ですとか話合いがあったかどうか、何かあれば教えてください。
市長
今のところ全くこちらに情報は入っていません。
NHK
まちづくり事業について、基本構想の中では事業パートナーであったり、ブラウブリッツ側からの提案という形で載せてあるものもあったりはしたんですけれども、今度、策定される基本計画については、どの程度までの具体的なものを盛り込んでいくつもりでいらっしゃるかというのを教えてください。
市長
当然、事業主体でありどういうものをつくっていくのかと、こういった具体的なものを詰め込んだ計画を作っていこうと思っています。
NHK
金額であったり、そういったものも全てでしょうか。
市長
当然そういう話も出てくると思います。
NHK
若者を含めたワークショップといいますか、そういった意見を聞くような機会もというようなことでしたけれども、今後、基本計画の策定に向けてより議論を深めていかなければいけない部分、これまでと重複することもあるかもしれませんが、そういったところを教えてください。
市長
まずは構想を認定してもらう段階においても、議論の中で若い人たちの意見をもっと吸収するように、意見を聞くようにというお話もいただきました。そういった中では、今、大学等々にワークショップができないだろうかというお話もさせていただいていますし、また、就職説明会等々もありますので、そういった中でアンケートを取れないだろうかといったことで内容についても進めているという段階で、より若い人たちの意見も吸収していきたいなと思っています。
NHK
アンケートというのは、どういうアンケートでしょうか。
市長
今、内容については議論中です。
企画財政部長
アンケートそれからワークショップについては、我々、年度の前半、8月ぐらいまでにはやりたいと思っています。限られた時間でございますので、質問とか設問とかどういう情報提供をして意見をいただくかを、今検討しておりますのでもうしばらくお時間をいただきたいと思います。
NHK
狙いとしては、どういう狙いのものになりますか。
企画財政部長
昨年の懇話会で、やはり入っているコンテンツ、若者向けのものが果たして時代に合っているのかというご指摘もありました。秋田に残る、もしくは秋田に戻って来たい、それからこのまちで就職とかそういうものにどういう形で情報提供というか繋がるのか、起業とかそういう支援の機能を予定してございましたので、その辺を実際に若い方は何を求めていたり、市が考えているものに対してどういう受け止めをしているのかということを探りたいなと思っております。
NHK
ワークショップは県内の大学生ということでしょうか。
企画財政部長
市内に大学ございますので、そちらに順次これからご相談をしたいと思っております。昨年度中に、1、2件打診はしておりまして、ある程度前向きなご意見をいただいておりますので、今後調整をしてまいりたいと思っております。
日経
生活排水処理事業のことでお尋ねします。先日、県と25市町村で連携協約が結ばれたと思うんですが、改めてこれから更新していかなければならない社会インフラというのは、どんどん増えていく一方だと思います。人口が減っていく中で、施設管理というのは非常に大変なことが予想されますが、今回の法人設立に向けた準備の意義を市長はどういうふうに見ていらっしゃるのかというのが1点と、市としてはどう法人に人を派遣するかなど、どういうような関わり方を考えていらっしゃるのか、その2点、よろしくお願いします。
市長
まずは人口減少化にあって、上下水道の業務を担う人材が非常に限られてくると。まだ秋田市はそこまでいっていません。ただ、小さい市町村になりますと、そういう人材を確保することが非常に難しいと。そういった中で県が指導をしながら、そういう技術的な人材を集めて、そして適切な処理をしていくということがやっぱり時代にかなった必要性があるのだろうと思います。秋田市としてはそこの部分で民間からもいろいろ人が入ってきて、その技術をまた、少ないけれども新しく入ってきた若い人たちにフィードバックしていくと。こういう部分についても、技術を継承していくというのも非常に大事なことだと思いますし、秋田市としては人材的にはそんなに心配はしていないんだけれども、ただやはり65歳までで定年になってしまいます。これから10年掛けて65歳になりますけれどもね。そういったまだまだ働けて優秀な人材、こういう人たちの受け皿として、そこで活躍できるのであれば秋田市の職員も定年退職後、そちらに採用していただいて、そのノウハウを他の市町村あるいはそこの会社に伝授していけるだろうと、そういう大きなメリットがあるという意味で私は賛成させていただいた、参加させていただいたところでございます。
毎日
クルーズ船が外国からも来るようになりまして、セリオンなども外国人の姿が見えるようになりましたけれども、コロナ前と比べて、今回復の状況というのはどのような現状にあるのかという点をまず教えてください。
市長
クルーズ船が来ることによってのまちの賑わいということですか。
毎日
そうですね、まちの賑わいが肌感覚でどれだけ回復してきているのか教えてください。
市長
いやいやまだまだという肌感覚ですね。特に、秋田港でクルーズ船のお客様が秋田市内を回遊していらっしゃるかというとまだまだという気持ちがあります。どうしても角館あるいは男鹿方面、こういったところに行かれる方が多いようですので、やはりもう少しまちなか観光というものもきちんとしていただけるようなPRも、そしてまた船会社さんにもそういったセールスをかけていかなければなと思います。
毎日
関連して、竿燈まつりに台湾のお客さんを呼ぶような話がありますけれども、外国人の方の誘客の見通しといいますか、その辺の計画などいかがでしょうか。
市長
今回知事も行かれて、そしてまたチャーター便の話もいろいろいただいている中で、竿燈だけに限らず秋田の祭りを1つの売りとして、海外の方々にもぜひ宣伝していきたいと思います。秋田市においては、県と共同でタイにもプレゼンに行きますので、竿燈も今一緒に行く予定にしておりますし、そういった秋田の祭り、あるいは各市町村も一緒に行く予定ですので、そういったPRをしてぜひ誘致をしていきたいなと思っています。
観光文化スポーツ部長
竿燈まつりにおける台湾との交流、PR等につきましては、これまでも計画されてきておりましたが、コロナの関係で中止になった経緯などもあります。今年度それが実施できるかどうかはまだちょっと未確定なんですけれども、台湾と情報交換をしておりますので、アフターコロナという形になれば、そういう取り組みも進められていくものと考えております。
毎日
先日、日中首脳会談がありまして、日中交流なんかも少しは雰囲気が変わってくるのかもしれないのですが、蘭州との交流など今のところいかがでしょうか。
市長
蘭州への訪問予定はありませんが、南寧は市長も替わり、そして今期の予算でも私が訪問するという予定を組んでいます。先日はオンラインだけの提携でしたので、具体的に対面で今後の交流について話合っていきたいと思っています。
魁
冒頭、市長もおっしゃっていましたけれども、任期の折り返しということでして、これまでの任期で公約を掲げたこと、できたことできなかったこといろいろあると思いますけれども、その辺の自己採点というのはどういうふうにお考えでしょうか。
市長
60くらい・・・、よくて70点くらいかなと思います。
魁
内容については、どういった部分でしょうか。
市長
内容については、まず1つはこのコロナの中で、市民の命と暮らしを守り抜くということが第一の公約でした。市民の健康を守るために保健所だけではなくて市役所職員が非常に協力的で、一時はなかなか残業も減りませんでしたけれども少しずつ平常に戻り、そういった中で極端に大きなトラブルはなかったということ。それから様々な生活弱者といわれる方々にも手を差し伸べることもできたと思いますし、また、クーポン券を発行したり、一般の市民の皆さんの生活にも寄り添うことができたと思います。あとは企業の皆さんにも、国では臨時の融資については3年間無利子でしたけれども、秋田市では10年間ということで今ここにきて非常に評価が高まっています。元金は既に償還しなければならない3年になりましたけれども、国、県では3年間という中、市は10年間無利子でということでありました。そういった企業の経営者からも一定の評価をいただいているということはありがたいなと思っていますし、子育てについても、財源が厳しい中でも今回、子どもの医療費について18歳まで所得制限付きではありますけれども範囲を広げることができましたので、これでだいたい7割5分くらいの子どもたちが対象になりましたので、そういった意味で少しずつではありますけれども、子育て世代の医療費の部分についても、今までも0歳から2歳児は保育料無料など他市がやっていないこともやってきた中で、こういう医療の部分では他市から遅れていたところもありますので、そういったものができるようになったと。このようなことと、あとはやっぱり外旭川地区のまちづくり。中心市街地は随分前に進んできましたけれど、外旭川のまちづくりについてはやっと一歩踏み出したという思いでありますので、そういった残された部分を引き、これからの部分を考えますとせいぜい6割から7割ぐらいかなとそういう思いです。
魁
今ちょうど県議選をやっていますけれども、市長も市議、県議を経験されて、今秋田市長というお立場ですけれど、このあと市議選もあります。それぞれ県議選、市議選の市長のお考えの争点といいますか、選挙に問われるべきことはどういったことだとお考えでしょうか。
市長
市においては、このまちづくりについての考え方というのは1つ問われてくる可能性があると思います。ただ一方で、まだ全体像が見えませんので、基本構想の段階で基本計画ができていませんので、最終的な判断という部分までいかないだろうと思いますけれども、まずはこのまちづくりについて方向性というのかな、そういうものは問われてくるかなと思います。あとはやはり少子化対策、限られた財源の中でどういう形でそれをやっていけるのか、その財源をきちんと頭に入れ、施策を取捨選択しなくてはいけないということは問われてくるのだろうかなと思います。それから、これからの新しい洋上風力を含めたゼロカーボンシティを目指していますので、そういった流れの中での産業の振興、こういったものがひとつの接点になるのかなと思いますし、県も市もそうなんですけれど、やはり担い手ですね。人口減によって有効求人倍率が高くなってきていますけれども、どの企業も人手不足となっていますので、それに対応するDXも含めた企業の在り方、こういったものをどう考えるのか、あと農業等もあります。いっぱいあるかと思うんですけれども、いずれその見識が問われてくるだろうと思っています。
魁
新しく新エネルギー産業推進室ができました。具体的にどういったことを期待しているのかということをお伺いできますか。
市長
まずは協議会を設置いたしますので、そこで秋田の洋上風力あるいは再生可能エネルギーを使った中でどういう産業を興していけるのだろうか、興さなければいけないのか。今、下新城の工業団地等々を県と一緒になって開発と言いますか、つくっていこうという中で、やはり秋田の優位性を謳いながらデータセンター等々も、誘致も含めながら、まず1つはどこに絞っていくのかあるいは進出してくださる企業がどういうところがあるのか、あるとすればそこに営業を掛けてプレゼンテーションをして、実際に秋田に進出してもらうといったこと。それから同時に、秋田が生き残らなければならないために、政府の資金があるわけです。基金もいろいろあります。デジタル田園都市国家構想の中で使える補助金、基金があるわけですけれども、現実、令和7年度で終わりとかですね、いろいろあるんですよ。こういったものをきちんと秋田の発展段階に合わせて、それを延長してもらうとか、そういった政府への働き掛けとか、そういったものもぜひ担わせていきたいと思っております。
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