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上下水道事業の減価償却とは?
上下水道事業では、水道管、下水道管、浄水場、下水処理場など、長い期間使う施設や設備を多く持っています。これらは、整備した年だけでなく、何年、何十年にもわたって市民生活を支えます。
そのため、整備にかかった費用を、整備した年に一度に費用とするのではなく、使う期間に分けて少しずつ費用として計算します。この考え方を減価償却といいます。
減価償却は、毎年その金額を新たに支払っているという意味ではありません。すでに整備した施設や設備について、「その年度に使った分」を費用として表すための仕組みです。
施設の費用を使う期間に分ける考え方
上下水道施設は、整備後も長い期間にわたり使用されます。整備した年度だけに費用をまとめると、その年度だけ費用が大きく見え、翌年度以降は施設を使っているにもかかわらず費用が見えにくくなります。
減価償却を行うことで、施設を使う期間に合わせて費用を分け、毎年度の費用をより実態に近く表すことができます。

長く使う施設や設備の費用を、整備した年だけでなく、使う期間にわたって少しずつ費用として計算することを示す図です。
水道管を例にした具体的なイメージ
たとえば、4,000万円をかけて水道管を整備し、40年間使う場合、整備した年に4,000万円すべてを費用として計算するのではなく、40年間に分けて毎年100万円ずつ費用として考えます。
実際の計算では、施設や設備の種類ごとに定められた年数などに基づいて計算しますが、基本的な考え方は「長く使うものは、使う期間に分けて費用にする」というものです。

4,000万円で整備した水道施設を40年間使う場合、考え方を簡単にすると、毎年100万円ずつ費用として計算するイメージです。
なぜ減価償却が必要なのか
水道管や下水道管、浄水場、下水処理場などの施設は、毎日使われることで少しずつ古くなっていきます。安全で安定した上下水道サービスを続けるためには、日々の管理に加え、古くなった施設を計画的に修繕・更新することが必要です。
減価償却は、施設や設備が使われる中で価値が少しずつ減っていくことを、毎年度の費用として表す仕組みです。これにより、今の経営状況を確認しながら、将来必要となる更新なども考えやすくなります。

減価償却を行うことで、施設や設備を使っている期間の費用を分かりやすく表し、将来の修繕や更新を考えるための情報にできます。
まとめ
減価償却とは、水道管、下水道管、浄水場、下水処理場など、長い期間使う施設や設備の費用を、使う期間に分けて毎年少しずつ費用として計算する仕組みです。
この仕組みにより、整備した年度だけに費用が大きく見えることを避け、施設を使っている期間の費用を毎年度に分けて表すことができます。
また、減価償却費は、その年度に新たに現金を支払ったという意味ではなく、過去に整備した施設や設備について、その年度に使った分を費用として表すものです。
上下水道施設は、市民生活に欠かせない大切な基盤です。安全で安定したサービスを将来にわたって続けるためには、施設の老朽化や更新に必要な費用を見通しながら、計画的に事業を運営することが重要です。減価償却は、そのために役立つ大切な考え方です。
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