百日咳について
百日咳が増加しています(令和7年4月)
全国的に百日咳が増加しています。
秋田市内においても、令和7年3月以降患者報告数が増加しており、既に昨年の年間報告数を上回っています。
百日咳にかかった場合、小学生以降の子どもや大人は比較的軽症となりますが、乳児の場合、無呼吸発作など重篤になることがあり、特に生後6か月未満では命に関わることもあるため注意が必要です。
予防のためには、予防接種のほか、換気、手洗い、マスクの着用、咳エチケットなど基本的な感染対策を徹底しましょう。咳が長引く場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
感染経路
感染経路は「飛沫感染」および「接触感染」です。
飛沫感染:咳やくしゃみなどによって放出された菌を直接吸い込むことによる感染
接触感染:菌が付着したものを触った手で目や口、鼻などに触れることによる感染
潜伏期間
潜伏期間は7日から10日間程度です。
症状
経過は3期に分けられます。
1 カタル期(約2週間持続)
潜伏期間を経て、普通のかぜのような症状で始まり、
次第に咳の回数が増えて程度も激しくなります。
2 痙咳期(約2週間から3週間持続)
次第に特徴のある発作性けいれん性の咳(痙咳)となります。夜間の発作が多いです。
短い咳が連続的に起こり、息を吸う時に笛の音のようなヒューという音がでます。
嘔吐を伴うこともあります。
注:年齢が小さいほど特徴的な症状がでないことも多く、乳児早期では無呼吸発作、チアノーゼ、けいれん、呼吸停止と進展することがあります。
3 回復期(2、3週間以降)
激しい発作は次第に減衰し、2週間から3週間で認められなくなりますが、その後も時折発作性の咳がでます。
全経過約2か月から3か月で回復します。
注:大人の百日せきでは咳が長期にわたって持続しますが、典型的な発作性の咳を示すことなく回復に向かいます。軽症であっても菌を排出するため、新生児や乳児の感染源となっていることがあります。
治療
百日咳菌に対する治療としては、抗菌薬が用いられます。
通常、患者からの菌の排出は咳の開始から約3週間持続しますが、適切な治療(内服)により、服薬開始から5日後には菌はほぼ排出されなくなります。医師の指示に従い、処方された期間はしっかりと服薬しましょう。
予防
- 飛沫感染対策として「咳エチケット」を心がけましょう。
- 外出後は流水と石けんで手洗いをしましょう。
- 百日咳は、予防接種により、罹患するリスクを減らすことができます。百日咳のワクチンは5種混合ワクチンとして、生後2か月から接種できます。対象の月齢になったら早めに予防接種を受けるようにしましょう。
詳しくは、下の「定期予防接種について」の五種混合、四種混合の項目をご覧ください。
注:百日せきワクチンの免疫効果は4年から12年で減退し、最終予防接種後、時間経過とともに予防接種を受けたかたも感染することがあります。
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このページに関するお問い合わせ
秋田市保健所 健康管理課
〒010-0976 秋田市八橋南一丁目8-3
電話:018-827-5250(感染症・難病担当)
ファクス:018-883-1158
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